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‟べっぴんさん”キアリスの帳簿が…帳簿を付けるのは大事ですよ!

2017/05/05

こんばんは。
経営会計コンシェルジュの山田由美です。

今日の朝ドラ「べっぴんさん」ご覧になりましたか?

ご覧になったことがない方に…
朝ドラ「べっぴんさん」は、ベビー服・子供服のファミリア創業者
のひとりである坂野惇子さんを主人公のモデルとしたドラマです。
女学校の同級生3人と元看護士の女性が、創業メンバーになっています。

今日のお話では、百貨店から取引のオファーがあって、創業メンバーと
そのご主人達と話をするシーンがありました。
(今日の時点では、事業を始めてまだ間もないです。)

そこで、ご主人達から、「経理はどうなっているのか?」を質問され、帳簿を差し出しました。
ところが、その帳簿の内容は…

記入されているのは、
・商品名
・単価
・販売数量が「正」の字で書いている
・買ってくれた人の名前など

それを見たご主人達は、「他には?」と質問し、
「これだけ。他に何がいるの?」と言われ、
言葉を失いました。

そして、商品の在庫数、材料の在庫と仕入れ値などの帳簿があるだろうと。
創業メンバーの答えは、それは‟大体”わかっているとのこと。

ご主人達は、ドンブリ勘定とはこのことかと全員呆れ顔。
そして、
「本気で商売をやっているのか。」
「世の中のことをわかってない。」
「こんなので、通用すると思っているのか。」
と、言われてしまいます。

それに対する答えが、
「私たちは、いつでも本気。
手を抜いたことなどない。
いいものを作ることだけを考えてやってきた。」

そして、
「こんなことでは、本格的な商売として、百貨店に入るのは無理。
世の中は、そんなに甘くない。」
と言われてしまいます。

いかがですか?

事業を立ち上げて、最初は、商品の製作や、サービスのプランの
アイデアを考えたり、その提供に一生懸命になっている。
いいものを作ったり、いいサービスを提供するために一生懸命。
そして、売上や仕入れなどお金のことは、頭の中で大体把握している

これ、とってもわかりますし、よく聞きます。
皆さんが、いいものをお客様に提供したいという気持ちは、
とってもわかります。

でも、商売(事業)は、一生懸命いいものをお客様に提供すると同時に、
数字の管理をしないと、事業を続けていくのが難しいことになる可能性が
あるんです。

このドラマの中でも、先日、お店の家賃を支払うのを心配するシーンが
ありました。

事業を続けていくためには、いいものを提供するだけではダメなんです。
お金をしっかり管理しないと、仕入れのお金も払えない。
家賃などの経費も払えない。
これでは、経営が成り立ちませんよね。

頭の中で大体把握するだけではなく、きちんと必要な帳簿を付けましょうね。
帳簿を付けるのは、面倒かもしれませんが、いいこともありますよ!

例えば、
仕入れの帳簿を見れば、同じものでも仕入れ単価が異なる時があることに
気付いたりします。
原因は、材料が高騰していたり、仕入れ数(量)によって単価が異なるなど。

また、売れ筋や在庫をきちんと管理していれば、売れているものは仕入れ量
を増やして、仕入れ単価の値引きの交渉が出来たりします。
そうすることによって、同じものを同じだけ売っても、利益が多くなります。

数字で見ていくことによって、売上、仕入れ、経費の動向がわかります。
そして、自分だけでなく、一緒に事業をしている人や、税理士やコンサル
などの人達と、数字を見て、今後の対策などについて話も出来ますよ。

面倒、苦手と後回しにしないで、数字で見ること、改めて気に留めていた
だくことをお薦めします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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