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起業のための経理の基礎知識①~お金と書類の保管

2017/05/05

経営会計コンシェルジュ・税理士の山田由美です。

先日起業したばかりの方から、「経理について、最低限知っておかなけ
ればいけないことは何?」と、ご質問をいただきました。
本を読んだり、インターネットで調べたりしているが、全部理解するのが
大変とのことでした。
経理って専門用語が多いし、本で勉強したりすると段々疲れてきますよね(*_*)

今回から3回にわたって、起業したら最低限知っておいた方がいい
「経理の基礎知識」を簡単にまとめてお伝えしますね(*^^*)

1.プライベートと仕事のお金を分ける。

プライベートのお金と、仕事のお金の流れを分けましょう。

◇預金口座
事業を開始したら、事業用の銀行口座を作りましょう。

・銀行口座は、事業用とプライベート用に分ける
・仕事のお金の出し入れは、事業用銀行口座で行う。
・現金での売上代金は、いったん、事業用銀行口座に全額入金する

◇「事業主貸」と「事業主借」(個人事業主の場合使用する)
個人事業主の場合は「個人=事業主」の関係のため、
「給与」というものがありません。
そのため、「事業用口座」から個人事業主は、生活費を
支払うことになります。
そこで、事業用とプライベート用を分けるため経理上、「事業主貸」と 「事業主借」 を使って処理していきます。

・「事業主貸」とは、プライベートの支出に使用する
⇒ 事業用口座から、プライベートの支出をした場合
(例)
経費にできない税金や社会保険料を支払った
事業用の口座から生活費のためのお金をおろした 場合など

・「事業主借」とは、プライベートの入金に使用する
⇒ 事業と関係のない 事業用口座への入金の場合
(例)
事業用の現金が少なくなったため、個人の預金(現金)から入金した
事業用の経費を個人の現金(預金)から支払った
事業用の預金に利息が発生した 場合など

2.証憑書類(領収証・請求書など)の保管方法

証憑書類 とは…
お金を支払ったこと・受け取ったことを証明する書類。
具体的には、領収証・請求書・銀行などの振込票などの書類のこと。

◇書類整理のポイント
月別に整理しておく。

◇書類の保管方法
・A4用紙に、日付順に貼り付ける。
⇒ ノートやスクラップブック、コピー用紙に貼り付けてファイリングなど
・封筒などに入れて保管する。
・クリップで綴じる

※自分にとってやりやすい方法でOK
紛失すると、支払ったことが証明できないので、経費にすることができませんので、気を付けてくださいね。

◇書類の保存期間(個人事業主の場合)
確定申告が終わったら、1年分の領収証、帳簿などを「書類保存箱」
などで保管する。
保管が義務付けられている期間は、
帳簿類 7年
その他書類 5年となっています。
個人事業主様であれば、『すべての帳簿関係書類を7年間保存しておく!』
という風に覚えてしまった方が余計な手間がかからないのでよいでしょう。

今回は、事業用とプライベートのお金区別、証憑の保管方法について
お伝えしました。
次回は、「勘定科目」について、お伝えしますね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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