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起業~個人事業で始めるか、会社を設立するか(メリット、デメリット)

2017/05/05

経営会計コンシェルジュの山田由美です。

前回、起業する場合、個人事業主で始めるべきか、会社を設立するかどちらがいいかを税務面から書きました。

今回は、その他の面から見たメリット、デメリットを書いていきます。

◇会社にする場合のメリット

・取引先や金融機関からの信用が高まる

・一定以上の所得であれば、個人事業主よりも税負担が軽くなる

・退職金を支給できる(適正額までは、会社の損金にできる)

 ※損金=税務上も経費にできるということ

・経営者とその家族も社会保険に加入することができる

・決算日を自由に決めることができる(個人事業主は決算期間は1月1日~12月31日になります)

赤字を9間繰り越して控除することが可能(個人事業主は3年のみ。)

※平成20年4月1日以後に終了した事業年度から平成29年4月1日前に開始する事業年度において生じた欠損金額については9年、平成29年4月1日以後に開始する各事業年度において生じた欠損金額については10年です。

・個人事業の場合、経営者が死亡すると全ての財産が相続の対象になりますが、法人の場合、会社の所有財産には相続税がかかりません。(但し、経営者が所有していた株式には、相続税がかかります)

◇会社にする場合のデメリット

・設立時に費用がかかる(登記の際には、株式会社の場合、登記代、印紙代だけで24万円ほどの費用がかかります。これを司法書士さんに依頼すると、その費用もかかります。)

・複式簿記が必須となり、事務作業が増える(但し、個人でも青色申告の場合は複式簿記が必要です)

・所得が低い場合、税負担が個人事業主の場合よりも重くなることがある

・赤字でも法人住民税の均等割負担が生じる

・一定期間ごとに役員の改選手続きが必要になる(株式会社の場合)

・交際費を経費にするには制限がある(個人は全額経費にできます)

 

独立はするけど、どのくらいの売上があるかはわからないという方は、まず個人事業主から始めてみることをお勧めします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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